【PAサミット2020】CSVの時代にあえて「CSR」に注目する——Session4【全文DL】

イベント

2020年9月16日-17日に開催された「Public Affairs Summit 2020」(主催:一般社団法人 パブリックアフェアーズジャパン)より、Session4:「CSVの時代にあえて「CSR」に注目する」のパネルディスカッションの様子をお届けします。

CSRはもはや時代遅れという考えは、本当に正しいのでしょうか。「CSRからCSV」、「SDGs経営」などと言われる時代に、改めて、CSRの役割を確認したいと考えます。

CSVやSDGs経営は、企業が本業で行う「善」に焦点を当てます。しかし、人間でも呼吸をすれば二酸化炭素を出すように、いくら社会課題解決事業をうたったところで、企業の活動が社会や経済、自然環境に「全く害がない」などということはありえません。

その部分を緩和・解決し、消費者や市民社会との緊張関係に接点を見出し、できれば win-winの関係に持っていこうとするのがCSR活動です。また、イノベーション業界では「規制緩和のためのパブリックアフェアーズ」が盛んに唱えられますが、CSRを通じて社会とのポジティブな対話を怠る業界は、現在は規制されていなくても、批判が高まり将来的に規制されていくことになるでしょう。

CSRは、不要な規制を避け、企業活動のコントロールを市民と企業の自主的な対話に委ねるためにも必要な活動です。本セッションでは、一見時代から取り残されたように見えるCSR活動の意義に改めて焦点をあて、SDGs時代に社会とwin-winになるために企業が消費者や市民社会、規制当局やメディアにどう向き合うべきかを考えていきます。

 


▼動画でもアーカイブをご視聴いただけます

登壇者

  • 伊吹 英子氏(野村総合研究所 プリンシパル)
  • 岩井 正人氏(日本マクドナルド株式会社 CSR部マネージャー)
  • 福島 直央氏(LINE株式会社 公共政策室室長)
  • 丸田 千果氏(株式会社ラッシュジャパン コミュニケーションマネージャー)
  • 龍治 玲奈氏(日本マイクロソフト株式会社 社会貢献担当部長)

【セッション/登壇者のみなさまの詳細情報】
https://pajapan.or.jp/pasummit2020/schedule/session-4/

 

【全文DL】「CSVの時代にあえて「CSR」に注目する」目次

当日のセッションでディスカッションされた内容について、以下より全文書き起こし記事をダウンロードすることができます。

>>全文書き起こし【PDF】

企業活動の社会に対する負の影響の払拭と、より良い社会にむけた取り組みとは

  • マクドナルド、LINE、LUSH、マイクロソフトのCSR
  • マイナスの影響が生まれる前に、目を逸らさず課題と向き合う【LINE】
  • 国際基準のサステナブル・ラベルを解決の糸口とする【日本マクドナルド】
  • 「何のためのビジネスか?」に立ち戻って考える【ラッシュジャパン】
  • まだ顕在化していない課題に対し、テクノロジーの活用を模索【マイクロソフト】

外部環境の変化が生じる中での各社の取り組み

  • 「CSR」の主語は、企業ではなく個々人であると捉えるべきではないか?
  • CSRで重要なのは、ステークホルダーとの対話
  • 「共通言語」によって新たな連携が生まれていく

 


 

▼セッション終了後の合評会の様子はこちら

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