2020年9月16日-17日に開催された「Public Affairs Summit 2020」(主催:一般社団法人 パブリックアフェアーズジャパン)より、Session6:「Society5.0に向けた統治システムのイノベーション」のパネルディスカッションの様子をお届けします。
技術とビジネスの加速度的な進展、特にAIの発展により、従来型の規制による統治では、もはや社会におけるビジネスの在り方を上手くコントロールすることが出来なくなっています。従来の規制は、ビジネスを業種ごとに縦割りに分類し、許容される性能要件やオペレーションの在り方を数値または言語により具体的に定義し、それぞれの担当官庁の監督下に付すものです。
しかしながら、Society5.0と呼ばれるAI社会においては、このような監督の在り方は不可能であり、官民が連携して規制目的を定義し(ゴールベース・アプローチ)、自主ガイドラインと法規制を組み合わせる共同規制(マルチステークホルダーアプローチ)に移らざるを得ません。本セッションでは、このような時代における企業のパブリックアフェアーズの在り方を議論します。
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登壇者
- 隅屋 輝佳氏(一般社団法人Pnika)
- 高橋 伸太郎氏(慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特任講師)
- 羽深 宏樹氏(経済産業省 商務情報政策局 情報経済課 課長補佐・弁護士)
- 吉川 徳明氏(株式会社メルカリ 会長室 政策企画 ディレクター)
- 渡辺 敏浩氏(ソフトバンク株式会社渉外本部 渉外企画部 課長代理)
【セッション/登壇者のみなさまの詳細情報】
https://pajapan.or.jp/pasummit2020/schedule/session-6
【全文DL】「Society5.0に向けた統治システムのイノベーション」目次
当日のセッションでディスカッションされた内容について、以下より全文書き起こし記事をダウンロードすることができます。
Society5.0時代に向けた取り組み
- 経済産業省「GOVERNANCE INNOVATION」レポートが見据える世界(羽深氏)
- 自動運転、スマートシティの実現を目指す道のり(渡辺氏)
- 「空飛ぶ車」エアモビリティの社会導入を目指す道のり(高橋氏)
企業の競争戦略としての公共政策活動
- ルール形成、ガバナンスの在り方が水平化されつつある
- 企業が公共的な事業に注力できる理由と、背景にある想い
- 企業の競争戦略としての公共政策活動
- ルール形成に関わるコストをはるかに上回る社会的便益が望めるか
Society5.0を目指すために。今後の課題
- 公共政策に携わる人材育成をどのように行うか
- 政府や民間が協力し、Society5.0へと社会をアップデートしていく
▼セッション終了後の合評会の様子はこちら